環形動物門(Annelida)

目レベルの分類(Orders)


Phylum

Class
亜綱
Subclass

Order
環形動物門
Annelida

































環形動物門
Annelida
古環虫綱
Palaeoannelida
モロテゴカイ目
Magelonida
チマキゴカイ目
Oweniida
翼型環虫綱
Chaetopteriformia
ツバサゴカイ目
Chaetopterida
ギボシゴカイ目
Psammodrilida
目未命名[1]
N. N.
綱未命名
N. N.
ホシムシ目
Sipuncula
ウミケムシ目
Amphinomida
汎環虫綱
Pleistoannelida
遊在亜綱
Errantia
ムカシゴカイ目
Protodrilida
サシバゴカイ目
Phyllodocida
イソメ目
Eunicida
定在亜綱
Sedentaria
ホコサキゴカイ目
Orbiniida
ヒトエラゴカイ目
Cossurida
ミズヒキゴカイ目
Cirratulida
ダルマゴカイ目
Sternaspida
ケヤリムシ目
Sabellida
スピオ目
Spionida
オフェリアゴカイ目
Opheliida
イトゴカイ目
Capitellida
ユムシ目
Echiura
タケフシゴカイ目
Maldanomorpha
フサゴカイ目
Terebellida
アファノネウラ目
Aphanoneura
背咽頭目
Dorsopharyngea
環帯目
Clitellata
目未命名[2]
N. N.
ホラアナゴカイ目
Nerillida
ウジムカシゴカイ目
Dinophilida
所属不明
incertae sedis
スイクチムシ目
Myzostomida
ヒレアシゴカイ目
Spintherida
目未命名[3]
N. N.


分類表更新:2017年11月(2026年02月改訂)


  1. ^ ハグルマゴカイ科(Apisthobranchidae)を含む
  2. ^ 有鬚動物(シボグリヌム科)(Siboglinidae)を含む
  3. ^ アベランタ科(Aberrantidae)を含む


環形動物門(Phylum Annelida)

ミミズ、ゴカイ、ヒルなどの仲間です。典型的な蠕虫状の動物です。

腕足動物門、紐形動物門、軟体動物門とともに担輪動物(Trochozoa)を構成すると考えられています。

最近の系統解析によると、ユムシ、ハオリムシ、ホシムシの仲間も環形動物の仲間であることが分かってきています。

2019年時点で、系統関係の整理中であり、仮の分類でした(特に多毛類)。(2019年時点での古い分類は→こちら)

以下は主にWikipedia日本語版/英語版(2026年2月現在)、[国立天文台 『理科年表 2026年』]に基づく、有力な内部分類の説です。

多毛類(Polychaeta)[多系統群(polyphyletic)]

ゴカイなどの仲間です。主に海に生息する自由生活型の生物です(一部寄生生物も存在します)。

毛状の突起物が多いことから多毛類と呼ばれます。釣りの餌としてよく利用されることで有名です。

最近の系統解析によりますと、環形動物門の基底に位置する多系統群であることが分かっています。

系統のあちこちに他のグループ(環帯(有帯)類、ユムシ動物、有鬚動物、星口動物)が入り込んでおり、現在では解体され分類が大幅に書き換えられています。

古環虫綱(Class Palaeoannelida)

モロテゴカイ、チマキゴカイの仲間です。2目から成ります。従来の分類では多毛類に所属していました。

当グループの根拠は分子系統解析結果に基づいています。環形動物門の中では最初に分岐したと推測されています。

翼型環虫綱(Class Chaetopteriformia)

ツバサゴカイ、ギボシゴカイ、ハグルマゴカイの仲間です。3目から成ります(うち1目は未命名)。従来の分類では多毛類に所属していました。

当グループの根拠は分子系統解析結果に基づいています。環形動物門の中では古環虫綱に次いで2番目に分岐したと推測されています。

綱未命名(Class N. N.)

ホシムシ(星口動物)、ウミケムシの仲間です。綱名は未命名ですが、両者は単系統を成すと推測されています。

2目から成ります。従来の分類ではホシムシ目は星口動物、ウミケムシ目は多毛類に所属していました。

当グループの根拠は分子系統解析結果に基づいています。姉妹群は汎環虫綱だと推測されています。

ホシムシ目(Order Sipuncula)

星口動物。ホシムシの仲間です。海に生息する蠕虫状の動物で、国や地域によっては食用にされることもあります。

かつては独立門と考えられていましたが、現在では環形動物門の仲間とするのが主流です。(星口動物門(Phylum Sipuncula)、星口動物亜門(Subphylum Sipuncula))

最近の系統解析によりますと、綱未命名(ホシムシ目、ウミケムシ目)に所属することが示唆されており、当サイトでは分類階級を目まで下げています。

汎環虫綱(Class Pleistoannelida)

遊在亜綱、定在亜綱、スイクチムシ、ヒレアシゴカイ、アベランタの仲間です。2亜綱と所属亜綱不明3目の計23目から成ります。環形動物門の4綱の中で最大のグループです。

スイクチムシ、ヒレアシゴカイ、アベランタは従来の分類では多毛類に所属していました。

当グループの根拠は分子系統解析結果に基づいています。姉妹群は綱未命名(ホシムシ目、ウミケムシ目)だと推測されています。

遊在亜綱(Subclass Errantia)

ムカシゴカイ、サシバゴカイ(ゴカイなど)、イソメの仲間です。3目から成ります。従来の分類では多毛類に所属していました。

当グループの根拠は分子系統解析結果に基づいています。姉妹群は未確定ですが、定在亜綱の可能性が高いと推測されます。

定在亜綱(Subclass Sedentaria)

環帯(有帯)類(ミミズ、ヒル)、ユムシ、有鬚動物(ヒゲムシ、ハオリムシ)、多毛類の一部(ケヤリムシなど)の仲間です。

17目から成ります。ユムシ目、環帯目、有鬚動物(シボグリヌム科)以外は、従来の分類では多毛類に所属していました。

当グループの根拠は分子系統解析結果に基づいています。姉妹群は未確定ですが、遊在亜綱の可能性が高いと推測されます。

なお、ホラアナゴカイ目とウジムカシゴカイ目の2目は、[国立天文台 『理科年表 2026年』]では所属亜綱不明、Wikipedia日本語版/英語版(2026年2月現在)では定在亜綱に所属と受け取れます。当サイトでは暫定的に定在亜綱に所属させています。

ユムシ目(Order Echiura)

ユムシの仲間です。漢字では螠虫(ゆむし)と書きます。海に生息する蠕虫状の動物です。国や地域によっては食用にされることもあります。

かつては独立門と考えられていましたが、現在では環形動物門の仲間とするのが主流です。(ユムシ動物門(Phylum Echiura)、ユムシ動物亜門(Subphylum Echiura))

最近の系統解析によりますと、定在亜綱に所属することが示唆されており、当サイトでは分類階級を目まで下げています。

環帯目(Order Clitellata)

有帯目、クリテラータ目とも。ミミズ、ヒルの仲間です。典型的な蠕虫状の動物です。

2019年時点の暫定的な分類では環帯(有帯)亜門(Subphylum Clitellata)としていました。

最近の系統解析によりますと、定在亜綱に所属することが示唆されており、当サイトでは分類階級を目まで下げています。

これにより、環帯目の下位分類である貧毛類(旧貧毛綱、ミミズの仲間)(Oligochaeta)、ヒル類(旧ヒル綱、ヒルの仲間)(Hirudinoidea)は目より下の分類になります(貧毛類は側系統[Wikipedia日本語版/英語版(2026年2月現在)]である可能性が高く、今後系統関係の整理が期待される)。

シボグリヌム科(Family Siboglinidae)

有鬚(ゆうしゅ)動物。ヒゲムシ、ハオリムシ(チューブワーム)の仲間です。海底に生息しています。

自由生活型の生物でありながら、消化器官を持たないという変わった特徴があります(栄養は共生細菌から得ています)。

かつては独立門と考えられていましたが、現在では環形動物門の仲間とするのが主流です。(有鬚動物門(Phylum Pogonophora)、有鬚動物亜門(Subphylum Pogonophora))

最近の系統解析によりますと、定在亜綱に所属することが示唆されており、目未命名のシボグリヌム科(Family Siboglinidae)とするとの学説が有力となっています。


解説文更新:2019年12月26日(2026年02月20日改訂)

参考




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