上綱 Super |
綱 Class |
亜綱 Sub |
目 Order |
亜目 Sub |
科 Family |
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裸子植物上綱 Gymnospermae |
ソテツ綱 Cycadopsida |
ソテツ亜綱 Cycadidae |
ソテツ目 Cycadales |
ソテツ亜目 Cycadineae |
ソテツ科 Cycadaceae |
ザミア亜目 Zamiineae |
ザミア科 Zamiaceae |
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イチョウ綱 Ginkgoopsida |
イチョウ亜綱 Ginkgoidae |
イチョウ目 Ginkgoales |
イチョウ科 Ginkgoaceae |
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マツ綱 Pinopsida |
ヒノキ亜綱 Cupressidae |
ナンヨウスギ目 Araucariales |
ナンヨウスギ科 Araucariaceae |
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マキ科(イヌマキ科) Podocarpaceae |
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ヒノキ目 Cupressales |
コウヤマキ科 Sciadopityaceae |
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ヒノキ科 Cupressaceae |
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イチイ科 Taxaceae |
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マツ亜綱 Pinidae |
マツ目 Pinales |
マツ科 Pinaceae |
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グネツム亜綱 Gnetidae |
グネツム目 Gnetales |
グネツム科 Gnetaceae |
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マオウ目 Ephedrales |
マオウ科 Ephedraceae |
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ウェルウィッチア目 Welwitschiales |
ウェルウィッチア科 Welwitschiaceae |
種子(胚珠)がむき出しになっている種子植物のグループです。3つの綱から成ります。
伝統的に裸子植物の分類階級は門ですが、維管束植物門 - 種子植物亜門の下位分類であるため、当サイトでは上綱(Superclass)階級としています[Ruggiero et al. (2015)]。
化石生物を含めた裸子植物は側系統群ですが、現生裸子植物(Acrogymnospermae)は単系統群だと言われています。現生裸子植物の姉妹群は被子植物上綱(Angiospermae)です。
当サイトではソテツ綱とイチョウ綱が姉妹群、マツ綱の系統内部にグネツム類(グネツム亜綱)が入り込んでいる仮設に立っています。また、当サイトの裸子植物の分類(綱以下)は主に[Yang et al. (2022)]に基づいています。([Christenhusz et al. (2011)]に基づく古い分類は→こちら)
ソテツ、ザミア、スタンゲリアの仲間です。1目2科から成ります。熱帯~亜熱帯に生息しています。
日本ではソテツ科に所属するソテツ(Cycas revoluta)のみが自生しています。
スタンゲリアの仲間をスタンゲリア科(Family Stangeriaceae)として独立させる分類もあります。当サイトでは[Christenhusz et al. (2011)]や[Yang et al. (2022)]に基づきスタンゲリアの仲間をザミア科に含めています。
イチョウの仲間です。1目1科から成ります。中生代に栄えましたが、現在ではイチョウ(Ginkgo biloba)しか生き残っていません。そのため生きた化石と呼ばれます。
中国原産ですが、現在では日本を含む世界中で植えられています(主に温帯)。その種子は銀杏と呼ばれ、食用になります。
マツ、ナンヨウスギ、ヒノキ、グネツムの仲間です。裸子植物最大の綱で、6目9科から成ります。
従来はグネツム類を含みませんでしたが、近年の系統解析ではグネツム類(グネツム亜綱)がマツ綱の系統内部に入り込んでいる学説が有力になっています[Yang et al. (2022)]。
針葉樹とはこのグループ(グネツム類を除く)に属する樹木を指します。その種子がかさ状の構造(いわゆる松ぼっくり)に包まれることから、球果植物(Coniferae)とも呼ばれます。
グネツム類を除く従来のマツ綱はかつては1目(マツ目)のみに分類されていましたが、近年は系統解析の結果3目に分ける方法が提案されています[Christenhusz et al. (2011)]。当サイトでは従来のマツ綱とグネツム類を合わせて6目案を採用しています。
ナンヨウスギ、イヌマキ、ナギなどの仲間です。2科から成ります。ヒノキ目とは姉妹群とされます。
マキという名の種はないため、マキ科はイヌマキ科と呼ぶ場合もあります。
コウヤマキ、ヒノキ、スギ、セコイア、イチイ、イヌガヤなどの仲間です。3科から成ります。ナンヨウスギ目とは姉妹群とされます。
ヒノキ科の仲間は木材として重要な種を含む他、花粉症の原因となる場合もあります(スギ花粉症が有名)。
イヌガヤの仲間をイヌガヤ科(Family Cephalotaxaceae)として独立させる分類もありますが、近年の系統解析ではイチイ科に内包される解析結果が多く、当サイトではイチイ科に含めています。
マツ(アカマツ、クロマツなど)、カラマツ、モミ、トウヒ、ツガなどの仲間です。マツ科(Pinaceae)のみから成ります。
グネツム亜綱とは姉妹群であるとの学説が有力です。
グネツム、マオウ、ウェルウィッチアの仲間です。外見が多様性に富んでいます。
内部分類として、1目(グネツム目(Gnetales)のみ)3科とする案と、3目3科とする案があります。当サイトでは[Christenhusz et al. (2011)]や[Yang et al. (2022)]に基づき3目3科案を採用しています。
マオウ科が最初に分かれ、グネツム科とウェルウィッチア科が姉妹群との解析結果もあります。