目 Order |
亜目 Sub |
下目 Infra |
小目 Parv |
上科 Super |
科 Family |
亜科 Sub |
族 Tribe |
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霊長目(サル目) Primates |
曲鼻亜目 Strep |
アイアイ下目 Chiromy |
アイアイ上科 Daubento |
アイアイ科 Daubento |
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キツネザル下目 Lemuriformes |
コビトキツネザル上科 Cheiroga |
コビトキツネザル科 Cheiro |
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キツネザル上科 Lemur |
キツネザル科 Lemuridae |
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イタチキツネザル科 Lepilemuridae |
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インドリ科 Indriidae |
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ロリス下目 Lorisiformes |
ロリス科 Lorisidae |
ポト亜科 Perodic |
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ロリス亜科 Loris |
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ガラゴ科 Galagidae |
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直鼻亜目 Haplo |
メガネザル下目 Tarsiiformes |
メガネザル科 Tarsiidae |
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真猿下目 Simii |
広鼻小目 Platyr |
オマキザル上科 Ceboidea |
オマキザル科 Cebidae |
オマキザル亜科 Cebinae |
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リスザル亜科 Saimiriinae |
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ヨザル科 Aotidae |
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マーモセット科 Callitri |
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クモザル科 Atelidae |
ホエザル亜科 Alouattinae |
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クモザル亜科 Atelinae |
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サキ上科 Pitheci |
サキ科 Pitheciidae |
ティティ亜科 Callice |
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サキ亜科 Pitheciinae |
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狭鼻小目 Catar |
オナガザル上科 Cercopi |
オナガザル科 Cercopi |
オナガザル亜科 Cercopi |
ヒヒ族 Papionini |
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オナガザル族 Cercopi |
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コロブス亜科 Colobinae |
コロブス族 Colobini |
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リーフモンキー族 Presbytini |
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ヒト上科 Homin |
テナガザル科 Hylobatidae |
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ヒト科 Hominidae |
オランウータン亜科 Ponginae |
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ヒト亜科 Homininae |
ゴリラ族 Gorillini |
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ヒト族 Hominini |
キツネザル、メガネザル、オマキザル、オナガザル、類人猿、ヒトなどいわゆるサルの仲間です。姉妹群は皮翼目(ヒヨケザル目)(Dermoptera)です。
比較的知能の高い種が多いです。「霊長」とは優れたもの、不思議な力を持っているものという意味があります。
当サイトの霊長目分類は主に[日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ (2024)]に従っています(*1)。([日本モンキーセンター 霊長類和名編纂ワーキンググループ (2018)]に基づく古い分類は→こちら)
内部分類は以下の説が有力です(曲鼻亜目は上科、直鼻亜目は小目まで)。
キツネザル、アイアイ、ロリス、ガラゴの仲間です。メガネザルは含みません(かつてはメガネザルを含めて原猿亜目(Prosimii)と呼んでいました)。
鼻腔が曲がっていることから、「曲鼻」の名前が付いています。サルとしてはやや原始的なグループです。
ビタミンCの体内合成能力が失われていません。夜行性の種が多く、目にタペータム(反射膜)を備えています。
下位分類として、当サイトでは主に[日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ (2024)]を採用しています。
アイアイ(Daubentonia madagascariensis)のみで成り立っています。マダガスカルのみに生息しています。夜行性です。
日本では童謡で親しまれていますが、現地では悪魔の使いとされ、嫌われがちです。
なお、キツネザル下目のアイアイ上科(Superfamily Daubentonioidea)に分類する説もあります。
キツネザル、コビトキツネザルの仲間です。マダガスカルと周辺の島のみに生息しています。昼行性と夜行性の種が混在しています。
なお、分類方法によってはアイアイを含める説もあります。
キツネに似ていることから「キツネ」ザルと名が付いていますが、れっきとしたサルの仲間です。
なお、コビトキツネザル科もキツネザル上科(Superfamily Lemuroidea)に分類する説もあります。
ロリス、ガラゴの仲間です。アジアやアフリカに生息しています。夜行性です。
メガネザル、オマキザル、オナガザル、類人猿、ヒトの仲間です。メガネザル類と真猿類が近縁であると分かってきたため設けられたグループです。
鼻腔が真っ直ぐであることから、「直鼻」の名前が付いています。ビタミンCの体内合成能力が失われています。
メガネザルの仲間です。かつては他の原猿類(曲鼻亜目)と近縁だと思われていましたが、実際は真猿類に近縁です。
夜行性ですが、目にタペータムを備えていないため、代わりに目を大きく進化させたと考えられています(「メガネ」ザルと呼ばれる理由)。
オマキザル、オナガザル、類人猿、ヒトの仲間です。いわゆる真猿類です。
かつては亜目階級でしたが、直鼻類の下位分類であるため、現在では下目(Infraorder)階級とするのが一般的です。
ヨザルの仲間を除いて昼行性です。
オマキザル、ヨザル、マーモセット、クモザル、サキの仲間です。南北アメリカに生息していることから新世界ザルと呼ばれます。
鼻の穴の間隔が広いことから「広鼻」の名前が付いています。
かつては下目階級でしたが、真猿類が下目階級となったため、一段下げて小目(Parvorder)階級としています。
大半の種でメスが3色型色覚を獲得しています。オスは2色型色覚のままです。
オナガザル、類人猿、ヒトの仲間です。アフリカやアジアに生息していることから旧世界ザルと呼ばれます(ヒトのみ全世界に進出)。
鼻の穴の間隔が狭いことから「狭鼻」の名前が付いています。
かつては下目階級でしたが、真猿類が下目階級となったため、一段下げて小目(Parvorder)階級としています。
メスのほとんど、オスの大半で3色型色覚を獲得しています。
オナガザル、マントヒヒ、マンドリル、ニホンザル、コロブスなどの仲間です。オナガザル科1科のみで成り立っています。
「オナガ」ザルと名がついていますが、ニホンザルのように尾の短い種も存在します。
ニホンザルが含まれるためか、日本語の「サル」のイメージに一番合致するグループです。
類人猿(= テナガザル、オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ)、ヒトの仲間です。
尾は失われています。知能が高いのが特徴です。
テナガザルの仲間です。ヒト科(オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ヒト)とは姉妹群となります。
前足が長いのが特徴です(「テナガ」ザルという名前の由来)。樹と樹の間を腕渡り(ブラキエーション)します。
類人猿の中では体が小さいため、小型類人猿(lesser ape)とも呼ばれます。
オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ヒトの仲間です。テナガザル科とは姉妹群となります。
類人猿の中では体が大きいため、大型類人猿(great ape)とも呼ばれます。