テナガザル科(Hylobatidae)

種レベルの分類(Species)


Family

Genus

Species
テナガザル科
Hylobatidae
フーロックテナガザル属
Hoolock
ニシフーロックテナガザル
H. hoolock
ヒガシフーロックテナガザル
H. leuconedys
スカイウォーカーフーロックテナガザル
H. tianxing
テナガザル属
Hylobates
アボットハイイロテナガザル
H. abbotti
アジルテナガザル
H. agilis
ボルネオシロヒゲテナガザル
H. albibarbis
キタハイイロテナガザル
H. funereus
クロステナガザル
H. klossii
シロテテナガザル
H. lar
ワウワウテナガザル
H. moloch
ミュラーテナガザル
H. muelleri
ボウシテナガザル
H. pileatus
クロテナガザル属
Nomascus
キタキホオテナガザル
N. annamensis
カンムリテナガザル
N. concolor
ミナミキホオテナガザル
N. gabriellae
ハイナンテナガザル
N. hainanus
キタホオジロテナガザル
N. leucogenys
カオヴィットカンムリテナガザル
N. nasutus
ミナミホオジロテナガザル
N. siki
フクロテナガザル属
Symphalangus
フクロテナガザル
S. syndactylus


分類表更新:2026年02月


テナガザル科(Family Hylobatidae)

テナガザルの仲間です。ヒト科(オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ヒト)(Hominidae)とは姉妹群となります。

前足が長いのが特徴です(「テナガ」ザルという名前の由来)。樹と樹の間を腕渡り(ブラキエーション)します。

類人猿の中では体が小さいため、小型類人猿(lesser ape)とも呼ばれます。主に東南アジアとその隣接する地域に生息しています。

かつては構成種全てがテナガザル属に分類されていましたが、近年の研究から現在では4属に分類する方法が主流です。

当サイトでは[日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ (2024)]に従い、4属20種としています。

以下はWikipedia英語版(2026年2月現在)[Shi, C.-M.; Yang, Z. (2018)]に基づく4属間の関係の仮説です。

フーロックテナガザル属(Genus Hoolock)

フーロックテナガザルの仲間です。姉妹群はフクロテナガザル属と推測されています。主にミャンマーからインド東部にかけて生息しています。

かつてはテナガザル属のフーロックテナガザル(Hylobates hoolock)1種とされていましたが、研究が進むにつれ、フーロックテナガザル属として分離し、3種に分ける方法が主流となってきました。

テナガザル属(Genus Hylobates)

テナガザル科の4つの属のうち最大の種数(9種)を持つグループです。他の3属に先んじて分化したと推測されています。主にタイ、カンボジア、マレーシア、インドネシアに生息しています。

かつてはテナガザル科の唯一の属と考えられてきましたが、研究が進むにつれ、フーロックテナガザル、クロテナガザル、フクロテナガザルの仲間を属レベルに昇格する方法が主流となってきました。

クロテナガザル属(Genus Nomascus)

クロテナガザルの仲間です。姉妹群は(フーロックテナガザル属 + フクロテナガザル属)と推測されています。主に中国南部、ベトナム、ラオス、カンボジアに生息しています。

かつてはテナガザル属のクロテナガザル(Hylobates concolor)1種とされていましたが、研究が進むにつれ、クロテナガザル属として分離し、7種に分ける方法が主流となってきました。

フクロテナガザル属(Genus Symphalangus)

フクロテナガザル1種のみから成ります。テナガザルの中でもっとも大型の種です。姉妹群はフーロックテナガザル属と推測されています。マレー半島とスマトラ島に生息しています。

かつては他のテナガザルとの形態の違いから、テナガザル科はフクロテナガザル以外のテナガザル属と、フクロテナガザルのフクロテナガザル属の2属に分けられていた時期もあったようです。

オスは大きなのど袋を持っており、これが「フクロ」テナガザルと呼ばれる理由になっています。


解説文更新:2026年02月07日

参考




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